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作成日：2008年8月28日_記事番号：T00009866
デルのポーランド工場、鴻海に買収観測
米デルが従業員8,800人の削減を含む大規模なリストラ計画を打ち出したことに関連して、同社がポーランド工場を売却する可能性が外電で報じられたが、28日付蘋果日報によると、売却先として鴻海精密工業の名前が挙がっている。
同工場はポーランド中央部の都市、ロッズに２億ユーロ（約322億円）を投じて建設され、2007年11月に稼働。デルの主力ノートパソコン（ノートＰＣ）であるLatitudeとInspironを生産しており、今後デスクトップ型ＰＣやサーバの組み立ても行う計画だ。
デルは鴻海と工場売却の交渉に入っているという観測に対し、コメントを拒否。鴻海のスポークスパーソンも「聞いたことがない」とした。
鴻海は現在、スロバキアでの工場建設の可能性について検討を行っており、年末までに決定することを予定している。スロバキアは中欧に位置し、税率も19％と低く魅力的な投資先だが、デルのポーランド工場を買収する場合、同国での工場設置の必要性は再検討となる可能性があると蘋果日報は報じている。
