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台湾高鉄、来年上場を計画


ニュース 運輸 作成日:2007年6月8日_記事番号:T00000987

台湾高鉄、来年上場を計画

 台湾高速鉄道の殷キ董事長(キは王へんに其)は7日、営業収入が順調に伸びており、来年にも現在の未公開株取引市場(興櫃市場)から台湾証券取引所に正式に上場する意向を明らかにした。8日付経済日報が伝えた。

 殷董事長は「営業収入は順調に伸びており、7~9月には増発でさらに増収が見込める」と指摘した上で、7月には営業収入が月15億台湾元に達し、金利負担を除けば損益均衡の達成が可能との認識を示した。来年上場の計画は、こうした財務状況の改善を受けての判断とみられる。

 現在1日当たりの運航本数は上り、下り各31本で、9月には61本まで大幅に増発される。累計乗客数はこれまでに540万人に達した。

 高鉄は同日、予定していた3,738億元の資金調達が完了したことを祝い、記念パーティーを開いた。資金調達の内訳は、同社本体を担保とする3,083億元と駅前の開発権を担保にした2次調達分の655億元。年間の金利負担は99億3,200万元を見込む。殷董事長は、「資金は準備できた。今後再び融資を求めることはない」と語った。

 2次調達分は沿線5駅の駅前開発権を担保にしたもので、昨年7月と今年5月に相次いで契約が結ばれた。5月に契約した248億元の融資では、台北富邦、台新、復華の各行のほか、外資として初めて米リーマン・ブラザーズが158億元の融資に応じた。同社の資金調達は困難を極めたが、同日のパーティーで殷董事長は終始上機嫌で、自ら記者団に駆け寄る珍しい姿も見られた。