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外貨収支、史上初の5カ月連続赤字


ニュース その他分野 作成日:2008年8月29日_記事番号:T00009878

外貨収支、史上初の5カ月連続赤字

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)の統計によると、8月第1~3週に台湾から流出した外資の資金は1,400億台湾元(約4,860億円)に達し、4月以降5カ月連続の赤字を記録することが確定的となった。これは台湾株式市場が外資に開放されて以来初のケースだ。29日付工商時報が報じた。

 4月以降に流出した資金は既に4,200億元に上っており、今年第1四半期には大量に外資流入が見られたが、金管会によると1月から8月22日までの外貨収支の黒字幅は625億元まで減少している。市場関係者は、台湾からの外資流出傾向は年末まで続くとの見方だ。

 証券会社によると、米国はドル高政策を維持したいとの考えで、アジア、中南米などの新興市場もドル高が輸出に有利なことからこれに同調するとみている。さらに新興市場の経済成長が減速していることも米国への資金回流を後押ししているとみている。台湾を含む新興市場の経済状況は決して悪くないが、短期的には米ドルの上昇と原料価格の下落が続き、外資流出が今後も続くとの見方だ。