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コストコが5割増収、差別化が奏功


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年8月29日_記事番号:T00009887

コストコが5割増収、差別化が奏功


 インフレや市場への信頼感低下により小売業の業績が全面的に低迷する中、会員制を採る米系量販店、コストコ(好市多)は過去1年間(2007年9月~08年8月)の売上高が既存店舗合計で20%増、新たにオープンした台中店の売り上げを加えると50%増の好業績を記録した。張嗣漢同社副総経理は、「一貫して米国輸入品に注力して差別化を図ったことが、忠実な常連客の増加につながった」と分析している。29日付工商時報が報じた。

 現在域内に5店舗を構えるコストコは、過去1年間の売上高が220億台湾元(約764億円)となり、年会費(商業会員1,000元、金星会員1,200元)を納める会員は100万人を突破した。張副総経理によると、コストコは全世界で商品の粗利益率が14%を越えてはならないという戦略を採っており、さらに最近の米ドル安を受けて同業者がほぼ例外なく輸入品を値上げした中、多くの商品で値下げを行った。この結果、来店者が50%増加し、顧客単価も10%上昇して3,500元に達した。

 同社は来年新竹店をオープンさせるほか、台中市北部、台北市北部、台北県、桃園県などでも出店を検討しており、今後毎年1店舗のペースで店舗網を拡張する方針だ。