ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年10月18日_記事番号:T00098969
鴻海精密工業は18日午前、自動車大手、裕隆集団と推進する電気自動車(EV)のオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)初のEVとなる、▽スポーツ用多目的車(SUV)「モデルC」、▽ビジネス用高級セダン「モデルE」、▽電動バス「モデルT」──を発表した。停止状態から時速100キロメートルまでの加速は最短2.8秒と、レース用車両と同水準で、1回の充電で最大750キロメートル走行できる。裕隆集団の厳陳莉蓮・執行長は、裕隆集団の自社ブランド、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)と中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)が最初の顧客となると述べた。モデルCをベースにした新車を2023年に台湾で発売する。鴻海の劉揚偉・董事長は、販売価格は100万台湾元(約408万円)未満と明かした。
モデルCは、デザインをシンプルにし、乗車スペースを最大化した(鴻海ユーチューブより)
モデルCは7人乗りで、全長4.64メートル、全幅2.86メートル。停止状態から時速100キロメートルまでの加速は3.8秒で、1回の充電で最大700キロメートル走行できる。
モデルEは、イタリアの自動車デザイン会社、ピニンファリーナと共同開発した。停止状態から時速100キロメートルまでの加速は2.8秒で、1回の充電で最大750キロメートル走行できる。馬力は750馬力相当。後方座席はビジネスパーソンのオフィスとして使用できるような空間設計で、個人のスマートデバイスと連携できるようにした。また顔認識機能により、ドアの開閉を制御できる。
同日、71歳の誕生日を迎えた鴻海創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏がモデルEに乗って登場し、「これまでで最も素晴らしい誕生日プレゼントだ」と述べた(鴻海ユーチューブより)
モデルTは、400キロワット時(kWh)のバッテリーを搭載し、1回の充電で最大400キロメートル走行できる。時速120キロメートルでの走行が可能だ。
行政院の沈栄津・副院長は同日の発表会のあいさつで、交通部の審査を通過すれば、来年にも高雄市で運行を開始できると述べた。
鴻海の次の1兆元産業へ
鴻海と裕隆集団の合弁会社、鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)の左自生・副董事長は、EV事業を5年後に、鴻海の次の1兆元産業に成長させると意気込んだ。また、1年という短い期間で3車種の発表にこぎ着けたのは、鴻海の世界戦略が明確だったほか、裕隆集団が創業70年で培った自動車製造のノウハウを含む提携パートナーのノウハウをMIHコンソーシアムで集結させたからだと説明した。
鴻海グループは2025年に世界のEV市場でシェア5%を目指している。経済日報によると、部品の40%をグループ企業から調達する計画だ。
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