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鴻海のEV、部品の5割以上が台湾製(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年10月19日_記事番号:T00098998

鴻海のEV、部品の5割以上が台湾製(トップニュース)/台湾

 鴻海精密工業は18日、同日発表した自動車大手、裕隆集団と推進する電気自動車(EV)のオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)初のEV3車種に関して、用いた部品の50%以上は台湾メーカーが供給し、MIHコンソーシアムの加盟企業が70%を占めると説明した。また、重要部品である電池の材料については今後100%MIHコンソーシアム内で製作が可能となり、早ければ2022年にも量産、出荷を開始すると見通しを示した。19日付自由時報などが報じた。

/date/2021/10/19/00foxconn-cover_2.jpg劉・董事長は、今年は月1回のペースで、EV関連の提携を発表すると述べた(18日=中央社)

 鴻海は18日、鴻海と裕隆集団の合弁会社、鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)が開発した▽スポーツ用多目的車(SUV)「モデルC」、▽ビジネス用高級セダン「モデルE」、▽電動バス「モデルT」──を発表した。

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 鴻海はEV用電池の負極材料で、鴻海集団が出資する▽太陽電池用導電性ペースト大手、碩禾電子材料(ギガソーラー・マテリアルズ、GSMC)、▽リチウムイオン電池用負極材メーカー、栄炭科技(ロング・タイム・テック)、▽中国鋼鉄(CSC)傘下の炭素材料メーカー、中鋼碳素化学(CSCC)──と提携している。

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2〜3年後に東南アジア進出

 鴻海の劉揚偉・董事長は、今後のEV受託生産事業に関して、台湾で製造し世界へ輸送する可能性はゼロとした上で、現地生産、ローカル化する必要があると指摘した。沈栄津・行政院副院長は、モデルCについて、鴻海は既にタイの国営石油会社と、生産能力5万台の工場に関して協力を進めており、2〜3年後に東南アジア市場に投入する予定だと明らかにした。鴻海は今後、▽南米、▽中東、▽欧州、▽インド、▽中国、▽北東アジア──にEVの生産拠点を広げる予定だ。

 このほか、裕隆集団の厳陳莉蓮(リリアン・チェン)董事長兼執行長は、MIHのプラットフォームをベースに、傘下の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)ブランドで新エネルギー車を開発する予定だと説明した。台湾で人気のSUVを、2〜3年以内に発売する計画だ。

ソフトウエアセンター設立

 鴻海は18日、自動車用ソフトウエアの研究開発(R&D)センターを設立すると発表した。グループから1,500人以上のソフトウエア人材を集め、3年以内に新たにエンジニアを1,000人以上募集する。

 今後、EVに搭載するソフトウエアのオープンプラットフォームや演算ソフトウエアなどを開発する。

【表】

 

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