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マックブック組み立て、中国のウィングテック参入か(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年10月20日_記事番号:T00099030

マックブック組み立て、中国のウィングテック参入か(トップニュース)/台湾

 20日付電子時報がノートパソコンのサプライヤーの話を基に報じたところによると、中国の携帯電話ODM(相手先ブランドによる設計・生産)最大手、聞泰科技(ウィングテック・テクノロジー)がアップルのノートPC、MacBook(マックブック)の組み立ての受注を狙っているようだ。アップルが近ごろ、ウィングテックの工場を視察したとの観測が出ている。アップルが中国メーカーに生産委託する製品を増やす中、広達電脳(クアンタ・コンピューター)と鴻海精密工業の台湾2社が独占していたマックブックも、中国メーカーに受注を奪われそうだ。

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 ウィングテックは、携帯電話の受託生産が主要業務で、iPhoneのサプライヤーだった中国の欧菲光集団(Oフィルムグループ)のレンズ事業の買収を今年3月に発表しており、iPhoneのサプライヤー入りを目指すとみられていた。

 あるノートPCサプライヤーによると、中国メーカー2社がマックブック組み立ての受注を狙っており、うち1社は初期の試験生産段階にこぎ着けている。

 ノートPCサプライヤーは、アップルが中国メーカーにマックブック組み立てを発注するのであれば、これまでの新規委託と同様に、まずエントリーモデルのMacBook Air(マックブックエア)を発注すると予測した。

中国メーカーの能力向上

 ノートPCサプライヤーによると、アップルが中国メーカーへのマックブック生産委託を企図しているのは、▽中国メーカーのノートPC組み立て能力向上、▽マックブックの販売増──が理由のようだ。これまでは、▽ノートPCには1,000個以上の部品が必要で、他の消費者向け電子製品よりも部品調達や物流管理が複雑なこと、▽出荷台数が多くなく、サプライヤーの分散によるコスト削減効果が限定的なこと──から見送っていた。

 業界関係者は、近ごろでは、聯想集団(レノボ)が傘下の聯宝(合肥)電子科技(LCFC)からノートPCの5割を調達しているほか、中国の華勤技術が▽デル、▽宏碁(エイサー)、▽華碩電脳(ASUS)──など大手ブランドの受託生産を手掛けているなど、ノートPC組み立てはもはや台湾メーカーの独壇場ではないと指摘した。

 電子時報系の市場調査会社、デジタイムズ・リサーチの予測によると、マックブックの2021年世界出荷台数は前年比27.21%増加と、ノートPC全体の17.4%増加を上回る伸びとなる見通しだ。22年は比較対象となる前年の数値が高いことから、ブランド各社の出荷台数がマイナス成長と予測されるものの、マックブックは2.9%減少と、上位2社のHPやレノボの減少幅5%以上を下回ると予想されている。

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