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反馬政権、台北で大規模デモ


ニュース 政治 作成日:2008年9月1日_記事番号:T00009907

反馬政権、台北で大規模デモ

 
 馬英九政権発足から100日を迎えた30日、台北市で民進党など野党勢力による反政権デモが行われ、主催者側の発表で30万人、台北市警察局の見積もりで5万人が参加した。
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インフレを背景とした政府への抗議行動は全世界で広がっている。たった100日で結果を求めるのは少々酷な気もする(30日=YSN)
 
 デモのテーマは「民生改善」「主権護持」「政治の透明化」の3点。馬総統は「経済成長率6%、1人当たり住民総生産(GNP)3万米ドル、失業率3%以下」「馬上好(すぐに良くなる」など景気浮揚を訴えて当選したが、世界的な景気悪化を受けて株価は大幅下落、7月は景気対策信号が5年1カ月ぶりに「後退」となる中、現段階で目に見える対策を打ち出せていない。

 デモはこうした状況を受けて、「インフレ反対」「減税を実行せよ」「公約破り」など馬政権の経済政策の手腕を批判するものや、総統選挙時と同様、馬総統の対中姿勢に警戒感を示す。

 総統選で馬候補に投票したという台北市の30代の女性はワイズニュースに対し、「景気がよくなると思って投票したのに、何もしないことに本当に失望した。陳水扁前総統の不祥事の追及ばかりに力を入れている」と馬政権の姿勢を批判した。

 デモ隊が終結した総統府前の凱達格蘭大道では、蔡英文民進党主席が「民進党を立て直し、より民主的で経済が良好、政治がクリーンな台湾を実現したい」と述べて盛大な拍手を浴びた。 

 マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑で厳しい指弾を浴びている陳水扁前総統は、この日は一日自宅で過ごした。デモでも、陳前総統を擁護する訴えはごく一部でしか見られなかった。