ニュース 公益 作成日:2021年10月27日_記事番号:T00099166
電動バイク最大手の睿能創意(Gogoro台湾)と台湾電力(台電、TPC)は26日、世界で初となる電動バイクの、バッテリー交換ステーションと電力網間で双方向に電力を供給することが可能なV2G(ビークル・ツー・グリッド)技術を搭載したバッテリー充電ステーションを発表した。Gogoroが管理するバッテリーの総容量は年内に1.3ギガワット時(GWh)に上る見通しで、台北市が消費する電力の43分に相当する。バッテリー交換ステーションが、電動バイクに電力を供給するだけでなく、仮想発電所(バーチャル・パワー・プラント、VPP)となり、電力の安定供給の一端を担う。27日付経済日報などが報じた。
TPCの楊偉甫・董事長(中)は、2年間の研究を経て、バッテリー交換ステーションと電力網の相互供給が可能と証明でき、民間業者も電力網に安定的に電力を供給できることが分かったと述べた(TPCリリースより)
GogoroはV2Gについて、欧州電力最大手、Enel(エネル)台湾子会社でアグリゲーター事業を展開する義電智慧能源(エネルX台湾)と、バッテリー交換ステーション設備や電力の集約で協力する。エネルX台湾は必要に応じて、TPCの電力網へ予備の電力を供給する。
交換ステーション、2千カ所
TPCは、将来ガソリン車やバイクが全て電気自動車(EV)、電動バイクに置き換わると、電力使用量は台湾の原子力発電所の年間発電量に相当すると指摘した。バッテリー交換ステーション1基の容量は60キロワット時(kWh)で、一般家庭で消費する電力の4~5日分を供給できる。
Gogoroのバッテリー交換ステーションは27日現在、台湾全土に2,104基あり、バッテリー総数は85万個以上。交換ステーションに設置するバッテリーラックは年内にも累計1万750台以上となる見通しだ。
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