ニュース 電子 作成日:2021年11月1日_記事番号:T00099247
液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)は31日、2022年の賃上げ実施は1月1日へと、例年の8月から前倒し、エンジニアの初任給を2,000台湾元(約8,200円)引き上げると発表した。同業の友達光電(AUO)の22年の賃上げ幅も5%以上と予測されている。行政院が10月28日、軍人、公務員、公立学校教員(いわゆる軍公教)の賃金を22年1月から4%引き上げると発表したことを受け、人材確保・引き留めのため、4%を上回る賃上げ実施が増えそうだ。1日付工商時報などが報じた。
イノラックスの洪進揚・董事長は、産業の変化に直面しつつ、利益拡大に努めた従業員全員に感謝するとした上で、22年1月への賃上げ前倒しを発表した。イノラックスは、賃上げ幅は個人の業績などを考慮し、総合的に決定すると説明した。エンジニアの初任給は、大卒で最大4万4,000元、大学院卒で5万8,000元へと、従来から2,000元引き上げる。
イノラックスはこのほか、22年から、職務によりフレックスタイム制度の導入を追加し、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)を年間数日選択できるようにする。
AUOは、賃上げを毎年実施しており、上げ幅は市場の平均を上回ると説明した。
台北市電脳商業同業公会(TCA)理事長を務めるAUOの彭双浪(ポール・ポン)董事長は、ハイテク産業の賃上げ幅は、業績に応じて支給されるボーナスを含め、4%以上と予測した。
工作機械業、5%以上賃上げへ
このほか、通信キャリア最大手、中華電信は29日、軍公教の賃上げ幅を上回る、4%以上の賃上げを実施すると表明した。
台湾工具機零組件工業同業公会(TMBA)の許文憲・理事長は同日、工作機械業界の21年の受注は満杯だと指摘した上で、各社がハイテク産業に人材を引き抜かれないよう、平均5%の賃上げを実施したと述べた。22年の賃上げ幅は、21年を上回るとの見通しを示した。
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