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作成日:2007年6月11日_記事番号:T00000993
謝長廷氏、不正献金疑惑で任意聴取
民進党の総統選候補者、謝長廷氏が高雄市長時代に不正に献金を受け取った疑惑が浮上し、検察当局は8日、謝氏から任意で事情を聴いた。謝氏は「すべて政治献金で選挙に使った」と述べ、わいろ性を否定した。
検察当局は、高雄市のMRTスキャンダルをめぐる捜査の過程で、2002年に謝氏と関係が深い高雄発展聯誼会の徐政朝会長(当時)名義の口座に65回にわたり計4,984万台湾元が振り込まれていたことが判明。送金元がMRTの施工業者らだったことから、検察は何らかの見返りを期待した不正な政治献金だった可能性もあるとみて捜査を進めている。
謝氏は同日の事情聴取で、「すべて市長時代の政治献金で、選挙対策本部の後援会が管理していた。すべて選挙に使われ、私的に流用したことはなかった。これらの資金は献金であり、(徐氏が)わいろの仲介を行っていたわけではない」と述べた。
謝氏はこれまで、「起訴されたら選挙から下りる」と語っていたが、この日は「検察は高雄MRT事件でも、政治献金事件でも秘密を外部にもらしており、政治生命を検察の公正性に預ける訳にはいかない」と語った上で、「起訴されたら選挙を下りると約束したのは、市長の特別費のことだ」と強調した。
なお、民進党の内部規定では、「党員が不正な利益を受けたり、非合法に利益を上げようとして起訴された場合、廉政委員会が中央評議委員会に党員としての権限停止処分を提案できる」とある。