ニュース その他分野 作成日:2021年11月9日_記事番号:T00099408
財政部統計処の8日発表によると、10月の輸出総額は、前月比1.2%増、前年同月比24.6%増の401億4,000万米ドルと、初めて400億米ドルを突破し、過去最高を更新した。前年同月を上回ったのは1年4カ月連続で、世界金融危機以来、最長となった。財政部は、400億米ドル突破について、▽第5世代移動通信規格(5G)対応スマートフォン、iPhone13シリーズ発売、▽新型コロナウイルス感染症ワクチン接種率上昇によるクリスマス・年末商戦需要の回復──などを理由に挙げた。9日付経済日報などが報じた。
蔡美娜・統計処長は、世界的な景気回復、原材料価格の高騰に加え、▽新型コロナ流行の下火によるリベンジ消費(報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上)、▽デジタルトランスフォーメーション(DX)推進による商機──などを理由に挙げた。
主要製品別の10月輸出額は、電子部品が前年同月比12.4%増の145億8,200万米ドルだった。うち半導体は11.8%増の130億8,200万米ドルだった。
情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は前年同月比26.9%増の58億8,300万米ドルで、過去最高を更新した。スマートデバイスやクラウドコンピューティングの需要が堅調だった。
パネルなど光学器材は前年同月比7.8%増の12億2,200万米ドルだった。
従来型産業のうち、卑金属(ベースメタル)は前年同月比65.2%増の38億5,300万米ドルで、過去最高を更新した。主要輸出先でのインフラ建設需要に加え、中国での粗鋼の減産、鋼鉄価格の高止まりが押し上げた。
輸送機械は前年同月比32.7%増の14億5,900万米ドルで、過去最高を更新した。欧州での自転車や電動アシスト自転車の販売好調、台湾国際造船(CSBC)による韓国への特殊貨物船販売が主な理由だ。
機械は25億600万米ドルで、前年同月比29.5%増だった。
中国向けが減速
主要輸出先別では、中国(香港含む)は162億1,800万米ドルで、前年同月比14.3%増だった。増加幅は過去1年3カ月で最も小さく、主要輸出先別で最も小さかった。
▽米国、62億2,700万米ドル(前年同月比29.4%増)、▽欧州、37億5,100万米ドル(44.8%増)、▽日本、26億5,200万米ドル(23.1%増)──は、過去最高を更新した。日本向けでは、電子部品が14.7%増、卑金属が72.9%増、ゴム・プラスチック製品が42.7%増だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)は60億3,200万米ドルで前年同月比24.7%増だった。
早くも通年超え
1〜10月の輸出総額は前年同期比30%増の3,641億9,500万米ドルで、これまでの通年の輸出総額を超えた。
蔡・統計処長は、11月の輸出総額は前年同期比22〜26%増の390億〜402億米ドルと予想した。半導体需要と原材料価格高騰で、今年通年の輸出総額は4,400億米ドルを超え、前年比28%増と、過去11年で最大の増加幅になると予測した。来年第1四半期も非需要期ながら好調が続くと見込む。
10月の輸入総額は、前月比2.4%増、前年同月比37.2%増の340億1,800万米ドルで、8月に次ぐ過去2番目の高水準だった。1〜10月の輸入総額は33.7%増の3,103億8,000万米ドルで、同期として過去最高だった。
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