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半導体ウエハーの台勝科、雲林に新工場建設へ(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年11月11日_記事番号:T00099463

半導体ウエハーの台勝科、雲林に新工場建設へ(トップニュース)/台湾

 半導体用シリコンウエハー大手、SUMCOと台塑集団(台湾プラスチックグループ)の合弁会社で、シリコンウエハー大手の台塑勝高科技(フォルモサ・サムコ・テクノロジー、台勝科、FST)は10日、12インチウエハーを生産する新工場を雲林県麦寮郷の台塑工業園区に設置すると発表した。投資額は282億6,000万台湾元(約1,160億円)。生産能力は明らかにしていない。中央社電によると、早ければ2022年に着工し、24年に量産開始予定だ。台勝科は、新型コロナウイルス感染拡大に伴うデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などで、ファウンドリーやメモリーメーカーがフル稼働となっており、シリコンウエハー需要拡大が見込まれるためと説明した。

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 台勝科は、シリコンウエハーの需要拡大の要因として、▽DX推進によるノートパソコンやサーバーなどの販売増加、▽第5世代移動通信(5G)対応スマートフォンの普及、▽電気自動車(EV)や先進運転支援システム(ADAS)など車載用向け需要拡大──を挙げた。

 業界では、新工場は12インチのエピタキシャルウエハーを生産し、ハイエンド製品市場のシェアを拡大する狙いと予想されている。

 SUMCOは9月末、台湾の製造拠点の既存建屋の生産能力は限界に達しているとして、顧客からの需要の増加に対応するため、段階的な増産を検討していると説明していた。

 経済日報などによると、台勝科は1996年に8インチウエハー工場、2005年に12インチウエハー工場を設置した。現在の月産能力は、8インチウエハーが33万枚、12インチウエハーが30万枚。

 台勝科は、22年上半期まで受注見通しが立っている。複数の顧客が長期契約を締結しており、23〜24年の生産能力の確保を望む顧客もいるようだ。

高雄投資、TSMC以外も

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は9日、高雄市で7/28ナノメートルプロセスで製造する12インチ工場を建設し、24年に稼働する計画を認めた。

/date/2021/11/11/00chen_2.jpg陳・高雄市長(前)は、TSMCなど半導体大手メーカーの用地、水、電力需要を支えるため、グリーンエネルギーや、伏流水や井戸など水源の確保を進めていると説明した(高雄市政府リリースより)

 陳其邁・高雄市長は10日、今月か来月にも、別の大手メーカーが投資計画を発表すると明かした。ファウンドリーだけでなく、材料や部品、設備メーカーが高雄市に投資し、将来は台南・高雄に、世界で最も整った半導体産業の集積地が形成されると期待感を示した。

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