ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年11月12日_記事番号:T00099499
鴻海精密工業は11日、小型商用電気自動車(EV)トラックメーカー、米ローズタウン・モーターズのオハイオ州にある組み立て工場と設備を2億3,000万米ドルで取得することで正式に契約を締結した。2022年4月にもローズタウンのEV量産を開始する見込み。和碩聯合科技(ペガトロン)も同日、北米でカーエレクトロニクス向け工場の建設に1億6,400万米ドルを投じると発表した。ペガトロンは、テスラのサプライヤーだ。廖賜政・総経理兼執行長は、北米の主な顧客は3社と説明した。12日付電子時報などが報じた。
鴻海が取得するローズタウンのオハイオ工場。フィスカーのプロジェクトピアのEVも製造する予定だ(鴻海リリースより)
鴻海は契約締結後、ローズタウンの株式を1株6.8983米ドルで5,000万米ドル分取得した。鴻海が取得するローズタウンのオハイオ工場は敷地面積640エーカー(約2.6平方キロメートル)、工場棟の延べ床面積は620万平方フィート(約0.58平方キロメートル)。北米最大級のエンジン車の工場で、EV工場に転換する。鴻海が取得する設備には、ホイールハブの生産ラインやバッテリーモジュール、バッテリーケースは含まれない。
鴻海とローズタウンは、工場引き渡しまでに、同工場ローズタウン「エンデュランス」の電気ピックアップトラックの受託生産に関する協定を締結することでも合意した。2022年4月末までに調印する予定。
このほか、鴻海が主導しているEVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)をベースに商用EVを設計・開発することや、ローズタウンが北米で、鴻海が海外でEV新製品を販売する権利を有することに関する合弁契約を結ぶ計画だ。
また鴻海は、工場引き渡し日にローズタウンの株式を1株10.5米ドルで、170万株取得する予定だ。
劉揚偉・董事長は、オハイオ州は鴻海にとって、北米におけるEV生産と研究開発(R&D)の中心地になると述べた。
ペガトロン、メキシコ工場拡張か
ペガトロンの廖・総経理兼執行長は、北米のカーエレクトロニクス関連の顧客の需要に応えるため、工場を建設すると説明した。
また、既存工場とは別に、第2期拡張が可能な用地もあると述べた。テスラのテキサス工場に近い、メキシコ工場を指すとみられる。
ペガトロンは、中国の上海工場(ギガファクトリー)で、テスラ向け製品を製造している。
廖・総経理兼執行長は、ペガトロンにとってカーエレクトロニクスは重要事業であり、今後、事業規模が毎年2桁成長する見通しだと話した。
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