ニュース 商業・サービス 作成日:2021年11月16日_記事番号:T00099550
高雄市前金区の高級ホテル、高雄国賓大飯店(アンバサダーホテル高雄)が40年続いた歴史に幕を下ろすことが決まった。来年も営業を続け、営業終了時期は未定。アンバサダーホテルは15日、大手デベロッパー、大陸建設(コンチネンタル・デベロップメント)と厚生(フォルモサ・ラバー・グループ、FRG)と共同で、ホテルとホテル型高級マンション(サービスアパートメント)に建て替えると発表した。早ければ2024年に物件を発売予定だ。16日付経済日報などが報じた。
アンバサダーホテル、大陸建設、厚生は15日、アンバサダーホテル台北で契約締結式典を行った(アンバサダーホテル提供)
アンバサダーホテル高雄は、1981年に建てられた地上21階、地下3階建ての五つ星ホテルだ。敷地面積は2,026坪。愛河沿いにあり、再開発地区、亜洲新湾区(アジア・ニューベイエリア)に近い。現在の客室の予約状況は、年末まで週末はほぼ埋まっており、平日も7割埋まっている。
アンバサダーホテルと大陸建設、厚生は同日、土地売買と共同建設の契約を締結した。大陸建設は9億5,900万台湾元(約40億円)で土地の20%を取得、厚生が14億3,800万元で土地の30%を取得し、残り50%の土地をアンバサダーホテルが所有する。大陸建設が企画、建設、販売を受け持つ。業界関係者は、土地と建設で100億元以上かかると予測した。
海外ブランドと競争激化
アンバサダーホテルは、高雄エリアは国際ホテルブランドが進出し、競争が激化していると指摘した。台北市中山区の台北国賓大飯店(アンバサダーホテル台北)と同様、「都市危険・老朽建築物建て替え加速条例(危老条例)」の適用を申請し、ホテルとサービスアパートメントに建て替えると説明した。
業界関係者は、高雄市の人口流出が進み、観光業の低迷が続く中、新型コロナウイルス感染症流行が追い打ちをかけた上、高雄万豪酒店(高雄マリオットホテル)や、22日開業予定の高雄洲際酒店(インターコンチネンタル高雄)などの出店が相次いでおり、今後他のホテルも営業終了に追い込まれる恐れがあると予測した。
【セミナー情報です】
在台日系企業の幹部としての自覚を持ち、組織力発揮の立役者に!日本人向け管理者研修、12月22日開講。オンライン受講も可能です。
検索は「12月22日、管理者研修」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/92176.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722