ニュース 商業・サービス 作成日:2021年11月25日_記事番号:T00099719
ホテル運営大手の晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH)の潘思亮・董事長は24日、新型コロナウイルス感染症に関する水際対策で、国際観光ホテルが犠牲になっており、台北市と新北市では平均客室稼働率が20%余り、平均客室単価は半分に下落していると、苦境を訴えた。政府に対し、海外ビジネス客の査証(ビザ)発給再開などを提言した。25日付経済日報などが報じた。
FIH傘下の台北晶華酒店(リージェント台北)は24日、クリスマスツリーの点灯式を実施した(24日=中央社)
潘・董事長は、台湾での新型コロナ感染状況が落ち着き、域内旅行や飲食市場は回復したものの、主に海外旅行客向けの台北市や新北市のホテルは、域内旅行回復の恩恵を受けられず、客室稼働率が依然低迷していると分析した。
交通部観光局の統計によると、国際観光ホテルの1~9月の客室稼働率は、▽台北市、21.69%、▽新北市、31.30%、▽桃園市、29.76%、▽台中市、45.84%、▽台南市、46.45%、▽高雄市、26.24%──だった。
また潘・董事長は、2020年の海外からの入境者数は延べ150万人と、新型コロナ感染拡大前の1,100万人と比べ、大幅に減少しており、ホテルや免税店など国際観光収入は500億台湾元(約2,100億円)と、前年の4,500億元から激減したと指摘した。
25年までにホテル6軒開業
一方、顧嘉慧FIH営運長は24日、台北市の新北投や新北市の林口などで25年までに、FIH傘下ブランドの▽晶英酒店(シルクスプレイス)、▽晶泉丰旅(ウェルスプリング・バイ・シルクス)、▽捷絲旅(ジャスト・スリープ)──のホテル6軒を開業する予定と話した。FIH傘下のホテルは20軒以上になり、客室は3,000室へと、現在の15軒、約2,500室から増える見通しだ。
このほか顧・営運長は、22年は、ホテルブランドを冠した区分所有建物「ブランデッドレジデンス」や、ホテルと高級マンションの総合開発に注力すると表明した。
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