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台塑集団、リチウム鉄電池の材料生産へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2008年9月3日_記事番号:T00009985

台塑集団、リチウム鉄電池の材料生産へ

 
 昨年自動車事業から事実上撤退した台塑集団(台湾プラスチックグループ)は、電池メーカーの長園科技実業と合弁会社「台塑長園」を設立し、リチウム鉄電池の材料を生産する。将来的には電気自動車とハイブリッドカーの開発にも取り組み、自動車生産への再参入を目指す。3日付経済日報が伝えた。

 消息筋によると、生産開始は来年4~6月を見込み、日本企業からの生産受注も視野に交渉を進める方針だ。合弁会社への出資比率は、台塑生医科技(フォルモサ・バイオメディカル・テクノロジー)が51%、長園科技が49%。

 台塑集団は、自動車部門の台朔汽車(フォルモサ・オートモービル)が大肚工場(台中県)での自社ブランド車の生産を中止した後、同工場を太子汽車に売却し、保有する生産設備を台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)彰化工場に移転していた。台朔汽車は現在、蘭DAF社のトラック組み立てだけを細々と継続していた。

 一方、長園科技は中部科学園区に4億3,000万台湾元(約14億7,000万円)を投資し、工場を建設している。10月にも完成予定で、来年初めから生産を開始する。当初はリチウム鉄電池のシステム統合を手掛け、将来的に電気自動車や太陽電池の開発にも参入する計画。