8月のバイクの新車登録台数は、前年比28.4%減の5万5,574台だった。9月上旬は、8月末に新車登録された新古車2万~3万台の販売が控えるため、新学期前の購入・買い替え需要によるハイシーズンは期待できない見通しだ。3日付工商時報が報じた。
今年8月は、自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」(今年は8月1日~30日)と重なった。しかし、バイク購入者は自動車購入者より年齢層が低く、大手各社は当初、影響はあまりないと予想していた。8月の新車登録台数は、全体の半数近くが月末の5営業日に集中した。これには、販売店などが販売割当を稼ぐために新車登録した新古車が多く含まれているとみられる。
9月の販売は、多くても前年の8万4,000~8万5,000台の水準だとバイク大手各社はみている。来年から第5期排ガス基準が導入されるのに従い、各業者が第4期排ガス基準機種のセールを行う10月末~11月初旬まで、業績が低迷するという悲観的な予測もある。
上半期は、ガソリン価格高騰で自動車からバイクへの乗り換え需要が高まり好調だったが、7月には新車登録台数が前年比13.2%減まで落ち込んでいた。
自動車、二輪車の同業団体、車両工業同業公会は17日、尹啓銘経済部長を訪問し、▽輸出▽域内販売▽研究開発(R&D)──への支援を求める予定だ。