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AUOとイノラックス、医療用パネルで成果(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年12月3日_記事番号:T00099869

AUOとイノラックス、医療用パネルで成果(トップニュース)/台湾

 3日に台北市で開幕した、医療と情報通信技術(ICT)分野の展示会「台湾医療科技展(ヘルスケア+エキスポ台湾)」で、液晶パネル大手、友達光電(AUO)の子会社、達擎(AUOディスプレイプラス)は医療用ディスプレイ技術を核としたスマート手術室、検査測定、医療マネジメントなど医療ソリューションを展示した。柯富仁・董事長は、医療用ディスプレイで世界市場シェア25%の2位だと述べた。群創光電(イノラックス)が約6割出資している睿生光電(イノケア・オプトエレクトロニクス)は、X線フラットパネルセンサーを展示した。台湾パネル大手2社の高付加価値化が実を結んでいる。3日付自由時報などが報じた。

/date/2021/12/03/00auo_2.jpgAUOディスプレイプラス董事長を兼任する柯AUO総経理(左)は、AUOディスプレイプラスの展示物は全てAUOの核心ディスプレイ技術を使用していると説明した。右は廖AUOディスプレイプラス総経理(AUOリリースより)

 AUOディスプレイプラスの廖世宏・総経理は、オーディオ・ビジュアル(AV)機器メーカーの西柏科技(サイプレステクノロジー)と提携し、データの記録、取得、送信、映像表示などの機能を備えた手術室における映像統合ソリューションを開発したと説明した。AUOディスプレイプラスが手掛ける55インチ、4K対応のウルトラハイビジョン(UHD)ディスプレイを採用し、術中の様子や手術室内の環境、術前の診断映像や患者のバイタルサインを同時に表示できる。

 AUOディスプレイプラスはこのほか、業界最高の画質をうたう3D(三次元)ディスプレイ技術や、ミニ発光ダイオード(LED)を搭載したシミュレーション用ディスプレイなどソリューション8種を展示している。

 AUOディスプレイプラスは今年、AUOからスピンオフ(分離・独立)した。医療向けのほか、交通、教育、小売分野にも注力している。柯・董事長は、今年の連結売上高は400億台湾元(約1,600億円)を突破し、来年は前年比2桁成長と予測した。新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けたデジタル・トランスフォーメーション(DX)加速、非接触の購買行動や、屋外用の高輝度電子看板(デジタルサイネージ)の需要増などが押し上げると分析した。

イノケア、来年上場へ

 イノケア・オプトエレクトロニクスは2019年4月にイノラックスからスピンオフした。X線フラットパネルセンサーの設計、製造を手掛ける台湾初の専業メーカーだ。医療分野では放射線科にとどまらず、人工知能(AI)技術を通じて他診療科への拡大を進めている。資本金は3億4,900万元で、早ければ来年下半期にも株式市場への上場を果たす予定だ。

/date/2021/12/03/00inolux_2.jpgX線フラットパネルセンサーで、予防医療の商機を狙う(イノラックスリリースより)

 

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