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DRAM相場急落、下半期に損失拡大か


ニュース 電子 作成日:2008年9月3日_記事番号:T00009995

DRAM相場急落、下半期に損失拡大か

 
 DRAM市場では、韓国メーカーが運転資金確保を目的に在庫を安値で大量処分したあおりで取引価格が急落しており、主流の「DDR2・1ギガバイト(GB)ETT」の現物価格が過去1カ月で20%下落し、過去最安値を更新した。業界では相場が9~10月も続落するとの見方が根強く、台湾DRAM各社は下半期の損失拡大が懸念される。3日付経済日報が伝えた。 
 
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 北京五輪後の需要回復も思わしくなく、DRAM相場の先行きは不透明さを増している。このため、証券会社は台湾DRAMメーカー各社に対する投資スタンスや収益予測を相次いで下方修正。力晶半導体(PSC)、南亜科技、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の株価は上場来安値を更新している。

 DRAMメーカー各社は軒並み3四半期以上連続で赤字を計上しており、主要4社の上半期の累積赤字は力晶が170億1,600万台湾元(約581億円)、南亜が160億8,200万元、茂徳が136億7,400万元、華亜が74億4,600万元に達した。DRAM相場が10月にかけ続落するのは確実で、各社の下半期業績は損失拡大が避けられない見通しだ。