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【ワイズリサーチ】電力設備製造業
2014年第2四半期の展望


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2014年6月12日

機械業界 電力設備

【ワイズリサーチ】電力設備製造業
2014年第2四半期の展望

記事番号:T00062650

 2014年第1四半期、電力設備製造業の生産指数は91.77で前年同期比4.64%増となった。産業細分類別に見ると、14年1月~2月に生産指数が最も伸びたのは電球及び蛍光灯製造業で同79.52%増だった。その他は、▽その他電力設備(同16.47%増)▽家庭用空調器具(同9.86%増)▽電線及びケーブル(同6.41%増)▽発電、送電、配電機械(同4.86%増)▽電池製造業(同1.22%増)――となった。一方、マイナス成長となった産業は、▽照明器具(同22.93%減)▽家庭用洗濯機設備(同18.16%減)▽家庭用扇風機(同17.32%減)▽家庭用冷蔵庫(同14.75%減)▽配線器材(同8.00%減)▽その他家庭用電器(同3.86%減)――だった。

 本産業の13年12月~14年2月までの販売指数は91.77で前年同期比5.99%増加している。輸出額は434.52億台湾元で同3.25%増、輸入額は479.56億台湾元で同0.07%小幅減となった。その他の指数は、▽労働生産性指数93.38(同0.06%減)▽単位労働コスト指数、149.29(同6.48%減)――であった。なお、雇用者数は126,026人で同3.95%増、平均月収は同0.41%増。また、14年第1四半期の海外向け製品受注額は38.78億米ドルで同3.77%減だった。また13年12月~14年2月の世界各国の輸出競争力指数は、▽米国、91.10(前年同期比5.35%減、前期比2.46%増)▽日本、99.61(同2.88%減、8.21%増)▽中国、124.58(同34.79%増、同30.30%増)――であった。

 今後の展望だが、台湾電力(TPC)が財政難のため電力関連施設の建設工事入札を後倒ししていることから、発電、送電、配電施設、また電線及びケーブルなどの受注が減少している。さらに14年第1四半期は海外市場での需要が縮小し、海外向け製品の受注が前年同期比3.77%減少した。本産業は生産額の約4割を海外向け製品が占めているため、第2四半期の生産販売状況に影響する可能性がある。しかし一方で、経済部エネルギー局が14年にスマートグリッドによる新電気料金システムの大規模な導入実験を実施する計画があり、さらに15年には台湾電力が10万機の低圧スマートメーターを試験導入する予定だ。さらに、設置が進む第四世代移動通信(4G)設備関連の需要も期待できるだろう。また、台湾市場での生産が回復しつつあり工場建設計画が拡大していることを受けて、主要電気ケーブル各社は生産能力を強化している。このような要因が今後本産業の成長を後押しするだろう。総合的に見て、14年第2四半期の本産業の生産指数は100.62、前年同期比5.15%成長する見通しである。

機械業界-電力設備

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