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【ワイズリサーチ】2014年台湾自動車・二輪車産業と
今後の展望


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2015年2月5日

機械業界 自動車・二輪車

【ワイズリサーチ】2014年台湾自動車・二輪車産業と
今後の展望

記事番号:T00062786

一.2014年生産額

 台湾自動車・二輪車および部品産業の2014年上半期生産額は、米国経済の回復に伴う同国向け自動車部品の販売増や国瑞汽車が生産するトヨタ車の中東向け輸出が台湾の部品メーカーに輸出市場でのチャンスを生み出したことから3,200億台湾元に上った。また、台湾国内市場でも約10年毎の買い替え需要により購買意欲が高まったことから通年の生産額は前年の6,100億台湾元余りから大きく成長し、7,000億台湾元を突破したと専門家はみている。

 2013年、台湾の製造業生産額の約4.39%を占めた自動車・二輪車産業の生産額は14年上半期に前年同期比11.52%の成長を見せ、製造業全体に占める比率も4.65%に拡大したとみられる。また、自動車産業の14年上半期生産額は前年比24.11%の成長を記録、自動車部品産業も同8.24%の増加を見せ、自動車・二輪車産業全体の成長をけん引した。この他、IT技術の成熟に伴い過去5年、カーエレクトロニクス分野の生産額が自動車部品産業に活力を与えている。


二.台湾自動車・二輪車産業が直面する課題
 
 景気と消費者信頼感指数の回復に伴い、台湾自動車市場において現地生産車は輸入車との競争に直面し、差別化および高付加価値化が進むと考えられる。

 自動車完成車の輸出については生産力とコスト力を重視するとともに、海外の親メーカーの戦略を引き続き注視する必要がある。台湾バイク市場についは既に飽和状態にあり、今後低価格車が市場にあふれることを避けるため、メーカーには革新的機能および新サービスの開発、新たな顧客層の開拓が課題となる。

 短期的に見ると、台湾の自動車・バイクメーカーは新型車の投入またはアフタサービスの強化や部品品質の向上、さらには国内の電子産業と結びつくことでカーエレ分野に注力して製品の付加価値向上を図り、過度な価格競争を回避すべきと考えられる。

 長期的に見た場合、台湾の自動車・バイク産業は世界的な潮流と市場の需要に応じ、エコロジー化、軽量化、スマート化、省エネルギー化、高安全性に向けて既存技術を発展させると考えられる。またターゲット市場についてはリスク分散の必要や、先進国市場に比べ東南アジアなど新興国市場の成長が大きいという現状から、各メーカーは国内向け、海外向け販売を調整し、継続して競争力の向上を図る必要がある。

機械業界-自動車・二輪車

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