ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

【ワイズリサーチ】工作機械産業概況


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2015年3月19日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】工作機械産業概況

記事番号:T00062807

近年の状況

 例年、機械産業全体の生産額20%以上を占め、その動向に大きな影響を及ぼしてきた台湾工作機械産業の生産額は、2005年に1,000億台湾元を突破。09年は世界金融危機の影響で大幅なマイナスを記録したものの、翌10年には世界的な景気の安定に伴い88.8%成長とV字回復を見せ、再び1,000億台湾元台に乗せた。その後成長が続き、12年には1,667億台湾元に達したが、13年は世界的な経済成長の鈍化を受けてメーカーの設備投資が消極的となったこと、および円安が台湾工作機械産業の受注にダメージを与えたことで生産額は20%の落ち込みを見せた。ただ、1,000億台湾元の水準は維持した。

2014年概況

 台湾工作機械産業の2014年生産額は米国経済の顕著な好転、中国における自動化設備の需要増大、世界自動車産業の好景気および国内における投資の復調に恩恵を受け、1,494億台湾元と15.8%の大幅成長を記録した。なお機械産業全体の成長率は10.7%で、うち工作機械産業の成長が3.4ポイントの押し上げ効果をもたらした。

 主要製品別に見ると、工作機械産業における「5大製品」の2014年生産額はいずれも100億台湾元を超えており。具体的には上位から▽その他金属加工用機械・部品、生産額347億台湾元(前年比56.6%増)▽マシニングセンター、318億台湾元(10.9%増)▽NC旋盤、237億台湾元(9.1%増)▽その他NC工作機械、133億台湾元(11.3%増)▽その他金属成形機、130億台湾元(0.9%増)――となった。輸出主導型の工作機械産業における2014年の直接輸出比率は77%に達し、輸出額も1,091億台湾(前年比8.7%増)に上った。輸出額の仕向け地別比重では中国が32.2%で最大を占め、これに米国の11.3%が続き、トルコ、タイ、ドイツの比重は3.5〜5.7%だった。なお輸入額の仕出し地別比重は日本が51.6%で最大。これにドイツの15.8%、中国の9.1%が続いた。

2015年の見通し

 2015年の見通しとしては、米国および中国における自動化設備の需要が依然強い上、欧州経済も好転していることから、工作機械産業の景気は慎重に見る必要はあるものの楽観できると言える。

 

機械業界-電機機械

2週間無料モニター募集中!

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。