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【ワイズリサーチ】2016年第1四半期台湾工作機械輸出入の分析


リサーチ 台湾事情 その他 作成日:2016年6月30日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】2016年第1四半期台湾工作機械輸出入の分析

記事番号:T00064978

一、輸出概況

 財政部関税総局が公布した台湾各税関の輸出統計資料によると、2016年第1四半期台湾工作機械産業の輸出額は前年比20.3%減の6億3,600万米ドルとなった。このうち、「金属切削工作機械」の輸出額は同22.4%減の5億2,300万米ドルで、「金属成形工作機械」の輸出額は同9%減の1億1,300万米ドルだ。

  前月分の輸出額と比べた場合、2016年3月の工作機械産業の輸出額は前月比30.6%増となっている。このうち、「金属切削工作機械」の輸出額は同26.9%増で、「金属成形工作機械」の輸出額が同48.3増となっている。
 2016年第1四半期「金属切削工作機械」において、輸出額が首位の輸出製品は「マシニングセンタ」、輸出額は前年比14.3%減の2億3,800万米ドルとなった。2位の「旋盤」の輸出額は同35.2%減となった。
  「金属成形工作機械」について、「プレス」機械の輸出額は前年比8.9%減となった(表1参照)。

二、主要輸出先国
 輸出先国で見ると、2016年第1四半期台湾工作機械トップ5位の輸出先国は順に▽中国(香港を含む)▽米国▽トルコ▽ドイツ▽タイ——である。このうち、台湾対中国の輸出額は全体の28.4%を占めるが、金額は前年比27.9%減の1億8,100万米ドルとなった。2位の米国への輸出額は全体の11.7%を占めており、金額は同16.8%減の7,416万台湾元となった。また、3位のトルコの輸出額も同17.1%減の4,197万米ドルとなっており、そろって減少傾向を示した(表2、図1参照)。




三、カテゴリー別輸出概況

 カテゴリー別の輸出状況で見ると、中国は台湾工作機械産業最大の輸出先国であることがはっきりとわかる。しかし、中国の経済鈍化、輸入代替の影響で、各カテゴリーの中国に対する輸出額はそろって減少傾向を見せた。特に「旋盤」、「ボール盤、フライス盤、タップ加工工作機械」、「平削盤、スロッティング機、ブローチ盤、歯切り盤」の減少幅は40%以上となっている。また、世界経済鈍化の影響で、中国以外の主要輸出先国への輸出額も減少したが、ベトナム及びインドなど一部の国への輸出額は大きく成長した(表3参照)。

四、輸入概況
 財政部関税総局が公布した台湾各税関の輸入統計資料によると、2016年第1四半期台湾工作機械産業の輸入額は前年比4.6%増の1億7,900万米ドルとなった。このうち、「金属切削工作機械」の輸入額は同0.2%減の1億5,200万米ドルで、「金属成形工作機械」の輸入額は同43%増の2,719万米ドルだ。
 カテゴリー別で見ると、2016年第1四半期「金属切削工作機械」において「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」の輸入額は前年比11.7%減の4,800万米ドルで、産業全体の26.8%を占めており、主に日本、韓国及びドイツから輸入している。2位の「マシニングセンタ」の輸入額は同34.2%増の2,831万米ドルで、産業全体の15.8%を占めており、主に日本、ドイツ及びスイスから輸入している。
 2016年3月の輸入額で見ると、工作機械産業の輸入額は前月比42.1%増の6,902万米ドルとなった。このうち、「金属切削工作機械」の輸入額は同37.6%増で、「ボール盤、フライス盤、タップ加工工作機械」を除き、各製品の輸入額は成長した。また、「金属成形工作機械」の輸入額も同12.6%増となった(表4参照)。

五、主要輸入元国
 輸入元国で見ると、2016年第1四半期台湾工作機械産業トップ5位の輸入元国は順に▽日本▽ドイツ▽韓国▽中国(香港を含む)▽米国——である。このうち、中国からの輸入額は前年比30.5%減の減少幅を示したが、その他主要輸入元国からの輸入額はそろって成長し、特に韓国及び米国からの輸入額は70%増以上の成長幅を見せた(表5参照)。

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