ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

【ワイズリサーチ】2016年台湾工作機械産業の輸出入分析


リサーチ マーケティング 台湾事情 作成日:2017年3月30日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】2016年台湾工作機械産業の輸出入分析

記事番号:T00069756

一、輸出概況

 財政部関税総局による台湾地区の輸出統計データによると、2016年通年台湾工作機械の輸出額は前年同期比9%減の28億9,000万米ドルとなった。このうち、金属切削工作機械の輸出額は同9.8%減の23億8,000万台湾元で、金属成形工作機械の輸出額は同5.4%減の5億1,000万台湾元となった。

  また、金属切削工作機械のうち、「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」および「研削盤」の輸出額は成長の傾向だが、その他の品目はそろって減少の傾向だ。特に旋盤の輸出額は最も大きな減少幅を示し、輸出額は前年同期比26.1%減の5億1,170万米ドルで、最も大きな輸出額を占めるマシニングセンタの輸出額も同5%減の10億7,372万米ドルとなった。金属成形工作機械について、「プレス機械」および「その他金属成形工作機械」はそろって減少の傾向を示している(表1参照)。

二、工作機械主要輸出相手国

  2016年台湾工作機械の主要輸出地区は▽アジア(66.8%)▽欧州連合(EU;22.4%)▽北米地区(7.4%)▽その他(3.5%)——となった。
 このうち、トップ5位の主要輸出相手国は順に▽中国(31.9%)▽米国(12.0%)▽トルコ(5.0%)▽ドイツ(3.8%)▽タイ(3.7%)——となっており、輸出額は前年同期比そろって減少の傾向を示した(表2参照)。



三、カテゴリー別輸出概況

  2016年各カテゴリーの輸出状況について、「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」の主要輸出相手国は順に▽中国(50.3%)▽米国(5.1%)▽日本(4.8%)——である。このうち、米国および日本への輸出額は減少傾向だが、中国への輸出額は前年同期比37.9%増と大きく成長した。

  「マシニングセンター」の主要輸出相手国は順に▽中国(25.8%)▽米国(10.7%)▽トルコ(7.0%)——である。同時に主要輸出相手国への輸出額はそろって減少の傾向だ。

  「旋盤」の主要輸出相手国は順に▽中国(25.8%)▽米国(14.5%)▽トルコ(7.6%)——である。主要輸出相手国への輸出額はそろって減少の傾向で、特に中国への輸出額は前年同期比36.8%減と大きく減少した。

 「ボール盤、フライス盤、タップ加工工作機械」トップ3位の主要輸出相手国は順に▽中国(46.4%)▽米国(11.1%)▽タイ(3.6%)——である。主要輸出相手国への輸出額はそろって減少傾向の中、米国への輸出額は前年同期比25.3%減で、最も大きな減少幅を示した。

  「研削盤」トップ3位の主要輸出相手国は順に▽中国(51.5%)▽米国(8.8%)▽日本(3.9%)——である。このうち、米国への輸出額は前年同期比0.9%減の小幅減少となったが、中国および日本への輸出額はそろって成長傾向で、特に中国への輸出額は同49.7%増の大幅成長となった。

  「平削盤、スロッティング機、ブローチ盤、歯切り盤」トップ3位の主要輸出相手国は順に▽中国(26.1%)▽米国(18.4%)▽タイ(4.5%)——である。このうち、米国への輸出額は前年同期比13.2%増となったが、中国およびタイへの輸出額はそろって減少の傾向で、それぞれ同11.2%減および同22.3%減となった。

  「プレス機械」トップ3位の主要輸出相手国は順に▽中国(33.8%)▽米国(16.7%)▽タイ(6.3%)——である。このうち、。中国およびタイへの輸出額はそろって減少したが、米国への輸出額は前年同期比64.5%増の大幅成長となった。

  「その他金属成形工作機械」トップ3位の主要輸出相手国は順に▽中国(19.3%)▽タイ(13.7%)▽ベトナム(12.4%)——である。このうち、タイおよびベトナムへの輸出額は大きく成長し、特にタイへの輸出額は前年同期比60.4%増と大幅成長した(表3参照)。



四、輸入概況

  財政部関税総局による台湾地区の輸入統計データによると、2016年通年台湾工作機械の輸入総額は前年同期比わずか0.3%増の7億2,200万米ドルとなった。このうち、金属切削工作機械の輸入額は同0.7%増の小幅成長を維持したが、金属成形工作機械は同2.3%減の小幅減少となった。

  また、カテゴリー別から見れば、金属切削工作機械のうち、「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」は最も大きな輸入割合を占めるが、輸入額は前年同期比9.7%減となった。また、2位の「旋盤」の輸入額は同14.3%増と成長した(表4参照)。


五、工作機械主要輸入相手国

  主要輸入相手国から見れば、2016年通年台湾工作機械トップ5位の主要輸出相手国は順に日本(48.1%)▽ドイツ(10.4%)▽中国(7.8%)▽米国(7.2%)▽スイス(6.8%)——である。このうち、日本および中国からの輸入額は減少の傾向で、特に中国からの輸入額は前年同期比19.1%減で、最も大きな減少幅を示している。一方、ドイツ、米国、スイスからの輸入額は成長の傾向で、中でも米国からの輸入額は最も大きな成長幅を示し、同54.5%増となった(表5参照)。

 


2週間無料試読はこちらへ>>>
https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/machine.html

 

機械業界-電機機械

2週間無料モニター募集中!

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。