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フリーダイヤル、間違い電話急増で悲鳴


ニュース 社会 作成日:2008年9月5日_記事番号:T00010030

フリーダイヤル、間違い電話急増で悲鳴

 
 「0800」から始まるフリーダイヤルは、通話料を着信側がすべて負担する着信課金サービスで、既に社会に根付いている。ところが覚えやすい番号が災いし、悲鳴を上げているケースもあるようだ。

 高雄市で物流会社を経営する劉慶玉さんは、13年前、営業用にフリーダイヤルを申請した。彼が選んだ番号は「0800-000-000」。この覚えやすい番号が、一連の悪夢の始まりとは、その時の彼は知る由もなかった。

 5年ほど前からだろうか、このフリーダイヤルに掛かってくる電話が急増した。電話は一日中鳴り続け、回線はマヒ状態。ところが、なんと9割以上が間違いやいたずら電話で、1カ月の電話代が10万台湾元(約33万6,000円)を超えることもあるほどだった。

 そこで劉さんが1件、1件発信先を調べ上げたところ、インターネット上で400店以上の民間業者や個人などがこの電話番号を使っていることが判明。また、台湾南部の国定公園、大鵬湾国家風景区は、この番号を緊急救難電話として掲載していたことも分かった。教育部による中学校の基礎テストの問い合わせにも使われていた。

 大半は誤植による誤用だったが、アダルト電話や詐欺目的で盗用しているケースも。劉さんが発信先すべてに、同番号の使用停止を求める内容証明付きの手紙を出したところ、大鵬湾国家風景区は即座に謝罪文を掲載したという。

 しかし、誤植でこの番号を掲載していた3C販売チェーン大手の順発3Cは、劉さんの要求する300万元の損害賠償を拒否しており、劉さんの提訴により法廷での争いに持ち込まれる見通しになっている。