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前総統の不正送金もみ消し疑惑、前調査局長と対質尋問


ニュース 政治 作成日:2008年9月8日_記事番号:T00010064

前総統の不正送金もみ消し疑惑、前調査局長と対質尋問

 
 台北地検は5日、陳水扁前総統のマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑のもみ消しを図ったとして、公文書隠匿罪で起訴された葉盛茂・前法務部調査局長と陳前総統の事実上の対質尋問を行った。6日付蘋果日報が伝えた。

 2人は法廷で直接顔を合わせることはなかったが、尋問は同日午前に連続して行われたため、事実上の対質尋問と受け止められている。尋問の詳細な内容は明らかにされていないが、2人の主張は大筋でこれまでの記者会見とほぼ同じ内容だったという。

 葉被告は今月2日の記者会見で昨年1月のに呉淑珍夫人による資金洗浄疑惑を陳前総統に報告していたことを明らかにした。これが事実ならば、陳前総統が謝罪会見で今年1月に不正送金の事実関係を知ったと語ったことと矛盾し、陳前総統は今後偽証罪に問われる可能性がある。

 主張によれば、葉被告は陳前総統に資金洗浄疑惑を機密公文書でも報告したが、昨年8月の段階で陳前総統は「公文書は紛失した」などと葉被告に語っていたという。葉被告に関しては、疑惑を打ち消すためとはいえ、機密公文書の内容を公表したことが守秘義務違反に問われる可能性もある。