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《ウクライナ特集》米バイデン政権代表団きょう訪台、中国牽制(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2022年3月1日_記事番号:T00101241

《ウクライナ特集》米バイデン政権代表団きょう訪台、中国牽制(トップニュース)/台湾

 米国のマイケル・マレン元統合参謀本部議長が率いる、バイデン政権の代表団5人がきょう1日午後4時ごろ、政府専用機で台湾に到着した。2日夜までの滞在期間中、蔡英文・総統や邱国正・国防部長との会見などを予定している。国家安全保障担当の高官は、ロシアのウクライナ侵攻のさなかに、中国が台湾へ攻め入る可能性があるとも指摘されている中での米代表団派遣について、米国が、台湾海峡とインド太平洋地域の平和や安全の維持に対するコミットメントを再度表明するための実際の行動だと指摘した。1日付自由時報などが報じた。

/date/2022/03/01/00mullen_2.jpg張・報道官は、今回の代表団訪台は対面での交流で、米台の各領域での協力について、深い意見交換ができることを期待すると表明した(総統府報道官フェイスブックより)​

元国防・国家安全担当が訪台

 台湾総統府の張惇涵・報道官は2月28日夜、マレン元統合参謀本部議長のほか、▽ミッシェル・フロノイ元国防次官(政策担当)、▽メーガン・オサリバン元大統領副補佐官(国家安全保障担当)、▽マイケル・グリーン国家安全保障会議(NSC)上級アジア部長、▽エバン・メデイロス・NSC上級アジア部長──の5人の、バイデン政権が指名した超党派の代表団の訪台を発表し、歓迎の意を表明した。バイデン政権による代表団派遣は2回目で、昨年4月に訪台したクリス・ドッド元上院議員ら以来1年ぶりと説明した上で、ウクライナ情勢が深刻な中での訪台は、台湾と米国の関係が堅固(けんご)で揺るぎないことを表していると指摘した。

 張・報道官によると、マレン元統合参謀本部議長らは2日午前に総統府を訪れ、蔡・総統と会見し、夜の晩餐会に出席する。米台関係や国際地域の情勢など重要議題について、意見交換する。

 蘇貞昌・行政院長は1日、バイデン政権による高官クラスの人員の代表団の台湾派遣であり、米国が米台関係や台湾の地位、地域の平和を重視していることが分かると指摘した。

 台湾の国家安全保障担当の高官は、代表団のメンバーは国防や国家安全保障の元担当者で、米国が台湾海峡の平和と安全を強く支持していることの表れと分析した。

 自由時報によると、米政府関係者は代表団の訪台について、米国が台湾を引き続き、強く支持していることを表すためと説明した。代表団のメンバーが民主党と共和党のいずれからも選出されていることが重要なメッセージで、米国による台湾と台湾の民主主義へのコミットメントが、両党から支持されていることを表していると指摘した。

中国軍機、早朝から飛来

 一方、自由時報によると1日午前6時51分ごろ、中国軍機が台湾南西側海域の防空識別圏(ADIZ)に進入した。中国軍機が午前7時前に台湾のADIZに飛来することは珍しく、バイデン政権の代表団派遣への抗議の意味があるとみられている。

 

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