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TSMCが8%賃上げか、半導体人材囲い込み(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年3月11日_記事番号:T00101441

TSMCが8%賃上げか、半導体人材囲い込み(トップニュース)/台湾

 新竹科学園区(竹科)の業界関係者の観測によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は今年4月の賃上げ幅を8%へと、例年4月の3〜5%より引き上げるようだ。世界的な物価上昇と、半導体人材の不足が背景にある。聯華電子(UMC)など同業他社も追随するとみられ、半導体業界の人材獲得競争がさらに激化しそうだ。11日付工商時報などが報じた。

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 TSMCは、例年4月に賃上げを実施しており、今年の賃上げ幅はまだ公表できる段階にないと説明した。

 UMCは、例年5月に賃上げを実施しており、今年の賃上げ幅はまだ公表できず、同業との競争や自社の収益構造などを考慮して決定すると説明した。

 TSMCは、例年3〜5%の賃上げのほか、2021年1月に給与体系を見直し、変動給の一部を固定給に変更して、台湾の正社員の基本給を20%引き上げた。世界の従業員の20年年収(退職金などの福利厚生費を除く)は、中央値が181万台湾元(約740万円)、平均値は237万7,000元だった。

 またTSMCは、事業の成長と技術開発のため、今年8,000人以上を雇用する計画だ。TSMCは、修士のエンジニアで平均年収200万元以上など、競争力のある待遇で、女性も歓迎していると説明した。

2月37%増収

 TSMCが10日発表した2月の連結売上高は1,469億3,300万元で、前月比14.7%減少、前年同月比37.9%増加し、同月として過去最高だった。▽5ナノ、4ナノメートル製造プロセスの生産拡大や先進プロセス、成熟プロセスのフル稼働、▽受託生産価格の引き上げ──が貢献した。

 1〜2月の連結売上高は3,191億900万元で、前年同期比36.8%増加した。

 証券会社は、3月の連結売上高は1,389億〜1,555億元と、前月比0.2〜5.8%増加すると予測した。

【図】

 

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