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《新型肺炎》深圳が都市封鎖、台湾系アップルサプライヤー13社も停止(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年3月15日_記事番号:T00101492

《新型肺炎》深圳が都市封鎖、台湾系アップルサプライヤー13社も停止(トップニュース)/台湾

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国広東省の深圳市と東莞市が14日から1週間のロックダウン(都市封鎖)に入り、電子業界の台商(海外で事業展開する台湾系企業)約60社も稼働停止を発表した。うち13社がアップルのサプライヤーで、鴻海精密工業は深圳工場でアップルのスマートフォン、iPhoneを一部組み立てている。各社は非需要期のため、影響は軽微と説明しているが、仮にロックダウンの期間が延長されれば、打撃が膨らむ恐れがある。15日付工商時報などが報じた。

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 鴻海は、他の工場で生産を支援しており、財務上の影響は大きくないと説明した。業界では、鴻海のiPhone組み立ては河南省の鄭州工場が中心で、深圳工場の生産能力は小さく、非需要期のため、稼働停止の影響は小さいとみられている。

 現地に工場がある台商6,000社近くのうち、アップルのサプライヤー13社は、▽欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)、▽臻鼎科技控股(ZDT)、▽良維科技(ロングウェル)、▽正崴精密工業(フォックスリンク)、▽業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)など。

 ユニマイクロンは、プリント基板(PCB)やHDI基板を生産する現地工場が稼働を停止した。非需要期の上、同工場は売上高構成比3%未満で、財務や業務上の大きな影響はないとみている。

 ZDTは、顧客の需要に応えるため、他の工場で生産を支援していると説明した。

 タッチパネル大手のGISは、深圳工場の生産能力は同社全体の2割余りで、四川省の成都工場や江蘇省の無錫工場で増産して対応している。深圳工場の稼働停止期間が1週間で終われば、運営や財務上の影響は限定的と試算している。

 深圳台商協会の陳忠和・会長は、現地の台商は、これまでに生産した在庫や残っている材料があるので、短期間なら稼働停止の影響は大きくないと説明した。

アクトン、3月生産10%減も

 ネットワーク機器メーカーの智邦科技(アクトン・テクノロジー)は14日、深圳工場の稼働停止で、3月の生産量が当初予定より10%減少し、売上高は5%減少すると見通しを発表した。

 アクトンの主要生産拠点は、苗栗県竹南と深圳で、深圳工場は表面実装技術(SMT)の生産ライン16本、組み立てラインが24本あり、同社の生産能力の3~4割を占める。売上高構成比は30%未満。

 アクトンの深圳工場は2月中旬にも、現地政府の「ゼロコロナ」政策で、稼働を停止していた。

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