携帯電話端末メーカーの宏達国際電子（ＨＴＣ）は12日、2008年の売上高が過去最高の1,500億台湾元（約5,072億円）を超えるという強気見通しを明らかにした。
13日付工商時報によると、同社は株価低迷打開に向け台湾証券取引所が優良企業を招いて開いた業績説明会の第１弾として、今期の業績見通しを明らかにした。
同社の鄭慧明財務長は「１～８月の売上高が前年同期比30％を超える伸びを示しており、通期でも当初予測の３割増収を達成できる」との認識を示し、通年の売上高を1,540億元前後と予測した。第４四半期の売上高も四半期ベースで過去最高を更新する見通しだ。
米アップルの人気携帯電話端末「iPhone」が同社製品に与える影響については、「決して大きくない。ＨＴＣの携帯端末は日韓をはじめ50カ国、通信キャリア70社が販売しており、今後も販路は広がる」とし、下半期に投入する携帯端末「ダイヤモンド」の新機種４～５種にも期待を込めた。
