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作成日:2008年9月17日_記事番号:T00010297
台湾のIT競争力、世界2位に躍進
ソフトウエアの権利保護団体ビジネス・ソフトウエア・アライアンス(BSA)が16日に発表した世界66の国・地域のIT(情報技術)競争力に関するレポートで、台湾は研究開発(R&D)力の成長が認められ、世界ランキングが昨年の6位から2位に上昇した。17日付蘋果日報が報じた。
調査はBSAがエコノミスト・インテリジェンス・ユニットに依頼し行ったもので、▽高水準の労働力▽技術革新を重視する文化▽世界レベルのITインフラ▽知的財産権の保護制度▽透明で競争力のある経済体制と政府支援の有無──の6項目で評価を行う。
世界2位という結果について、拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり)の陳清文所長は「台湾のIT産業は大旋風を巻き起こしたiPhoneを製造するなど、半導体からパソコン(PC)、ディスプレイに至るまで世界中で受け入れてられている」と語った。技術革新の評価が高かったことについては、「鴻海集団や台湾積体電路製造(TSMC)など大手でも研究開発(R&D)にかける費用は他国より比較的少なく、まだ成長の余地がある」とした。
同ランキングの1位は米国。3位は英国、4位スウェーデン、5位デンマークだった。日本は昨年の2位から12位へと大きく順位を落とした。韓国も昨年3位から8位へとランキングを下げた。