ホテル運営大手の晶華国際酒店（フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH）は20日、デザインホテル「捷絲旅（ジャストスリープ）」を大阪市の繁華街、心斎橋に12月にオープンすると発表した。FIHの自社ブランドホテルで初の海外展開だ。新型コロナウイルスの水際対策が撤廃され、海外旅行需要が回復すると見込まれる年末に開業し、日本のビジネス客や観光客だけでなく、台湾や香港、シンガポールなどアジア圏の観光客を取り込む。21日付工商時報などが報じた。

ショッピングや食事、観光に便利な立地で、観光客に人気となりそうだ（20日＝中央社）

　FIHは同日、日本のデベロッパー「MINATO CREATE」と、ジャストスリープ大阪心斎橋館としてホテル管理運営を受託する協力合意書を締結した。

　大阪心斎橋館には、ジャストスリープブランドのコンセプトである▽アクセスの良さ、▽行き届いたサービス、▽遊び心のあるデザイン──を盛り込む。大阪メトロ心斎橋駅から徒歩5分の好立地で、関西国際空港から電車で1時間弱、大阪国際空港（伊丹空港）からタクシーで約25分で到着する。

　客室は100室で、広さ12〜16平方メートル。平均客室単価は1万円を見込む。館内には、朝食用レストランとラウンジを兼ねる50席のスペースを設ける。

　ジャストスリープは、台湾で▽台北西門館（台北市中正区）、▽台北林森館（中山区）、▽宜蘭礁渓館（宜蘭県礁渓郷）、▽花蓮中正館（花蓮県花蓮市）、▽台南十鼓館（台南市仁徳区）、▽高雄中正館（高雄市苓雅区）──など9軒を展開しており、大阪心斎橋館は10軒目となる。

大阪、人気の旅行先首位に

　旅行最大手、雄獅旅行社（ライオントラベル・サービス）が20日発表した、消費者3000人への海外旅行に関するアンケート調査で、大阪は人気の旅行先首位となった。次いで、▽韓国・ソウル、▽ドイツ、▽スイス、▽沖縄、▽トルコ──の順だった。

　希望する出発時期は今年秋か冬との回答が最多だった。15〜20人の団体旅行ツアーへの参加希望が50％以上を占めた。

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