米ビジオ向けに液晶テレビをOEM(相手先ブランドによる生産)生産している瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)は、台湾市場でのシェア拡大に向け、42インチ以上で1万~2万台湾元(約3万2,500~6万5,000円)余りの値下げを行った。北米市場で成功した低価格高品質路線を持ち込んだ格好だ。18日付工商時報が報じた。
瑞軒は52インチでは2万3,000元もの大幅値下げを行い、販売価格を8万8,500元とした。37インチは2万6,800元、32インチは1万9,500元の低価格で販売する。また、販売拡大のため広告予算2,200万元を投じる構えだ。呉春発同社董事長は、今年の販売台数を2万台と予測、来年には6万~10万台まで拡大したいと抱負を述べた。
第4四半期のハイシーズンに向け、業界は値下げ競争に突入したもようだ。
サムスンは、大型液晶テレビシリーズ6を発売し、シリーズ5を値下げした。値下げ幅は46インチで1万元、40インチで5,000元。32インチフルハイビジョンでは、台湾メーカーとの価格差を1万5,000~2万元まで縮めた。今年通年では10%のシェア獲得が目標だ。
明基電通(BenQ)、奇美電子(CMO)の32インチの販売価格は共に、1万9,800元まで下がっている。42インチはこのほど、3万元近くまで値下げされた。