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エチレン契約価格、スポットと価格差拡大


ニュース 石油・化学 作成日:2008年9月23日_記事番号:T00010421

エチレン契約価格、スポットと価格差拡大


 台湾中油による9月分の石油化学基本原料契約価格は、エチレンで9%、プロピレンで16%、ブタジエンで2.5%引き下げられた。23日付経済日報が伝えた。

 台湾中油の契約価格は欧米や韓国などでの契約価格やアジアでのスポット価格の推移に基づき決定しているが、ナフサ相場の下落を受け、エチレンの契約価格は1トン当たり1,500米ドルに引き下げられた。しかしエチレン価格はスポット相場よりも同300米ドル高く、台湾聚合化学品(USI)、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)など石油化学メーカーの調達コスト上昇につながる見通しだ。23日付経済日報が伝えた。

 プロプレンの契約価格も16%引き下げられ、同1,300米ドルとなった。

 ブタジエンの契約価格は同2,400米ドルと下げ幅は限られたが、スポット価格を依然同600米ドル下回っており、SBR樹脂を生産する台橡(TSRC)、南帝化学工業(ナンテックス・インダストリー)やABS樹脂を生産する奇美実業、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)にとっては追い風となりそうだ。