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中鋼の冷延工場計画、ベトナム政府が差し戻し


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年9月23日_記事番号:T00010423

中鋼の冷延工場計画、ベトナム政府が差し戻し

 
 23日付経済日報によると、中国鋼鉄(CSC)と住友金属工業が合弁で進める、ベトナム南部バリアブンタウ省での冷延めっき工場建設計画が、ベトナム政府により差し戻されたとの観測が出ている。中鋼では、ベトナム政府に決定を撤回させるべく積極的に働き掛けているが、「既に最悪の結果を覚悟している」事態だという。計画が延期となれば、中鋼の東南アジアでの展開に支障を来すことになる。
  
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 業界関係者によると、ベトナム政府は、バリアブンタウ省のある同国南部には鉄鋼メーカーが多いため市場が飽和状態になることを懸念して、中鋼に中部地区での工場設置を希望したという。しかし南部地区は東南アジア各国に近く、港湾、埠頭(ふとう)などの条件も良好なため、中鋼は南部での計画続行を望んでいるようだ。

 中鋼は同計画実現のため、林文淵董事長自らが何度もベトナムに足を運び、政府高官と会って良好な反応を得、さらに大量の人材、物資を投入して同政府と協力してきたため、今回の計画差し戻しの観測に市場では驚きの声が上がってる。ただ、中鋼は22日、「観測で伝えられるほど悲観してはいない」と希望を捨てない姿勢を示した。