ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

華碩と鴻海、株式交換を検討か


ニュース 電子 作成日:2008年9月23日_記事番号:T00010433

華碩と鴻海、株式交換を検討か

 
 鴻海精密工業は華碩電脳(ASUS)との株式交換を通じ、華碩が年初に分社化したパソコン受託製造の和碩聯合科技(ペガトロン)の経営権獲得を検討しているとの観測が市場関係者の間で流れている。鴻海と和碩の事業には相互補完性があり、両社の動向に関心が集まる。23日付経済日報が伝えた。
 
T000104331

 
 鴻海と和碩が資本提携すれば、年商2兆5,000億台湾元(約8兆3,300億円)を超える超大型電子メーカーが誕生することになる。和碩の時価総額は800億元で、鴻海が株式交換により和碩の過半数株を獲得するには最低400億元が必要になる。完全買収を目指す場合には1,000億元前後の大規模な合併に発展する可能性もある。

 鴻海は現在、ノートパソコン(ノートPC)の受託生産拡大に力を入れており、ソニー、アップル、デルなどからの受注に成功している。和碩の経営権を獲得できれば、受注能力の飛躍的な拡大が可能となる。華碩と鴻海はかつてパソコンの受託生産業者としてライバル関係にあったが、最近は華碩が鴻海にノートPCの生産を委託するなど、急速に距離を縮めている。

 昨年以降、和碩には合併や提携の打診が複数寄せられているとされるが、華碩は「市場のうわさにはコメントしない」と交渉状況を明らかにしていない。