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作成日:2008年9月24日_記事番号:T00010449
メラミン検出相次ぐ、中国乳製品使用は全面販売禁止
六和化工(ユニオン・ケミカル、台北市)など域内食品メーカー5社の粉末ミルク、粉末麦芽飲料など16製品のうち、9製品で有害物質メラミンが検出されたことが行政院衛生署によって23日発表された。劉兆玄行政院長は同日、中国製の乳製品および植物性タンパク食品を含むあらゆる商品の販売禁止措置を発表した。販売店では24日午後10時までに該当商品を売り場から撤収しなければならない。24日付蘋果日報が報じた。
メラミン含有調査の結果は、▽六和化工、4製品中2製品▽台湾多タイ企業(台北市、タイはつきへんに太)、1製品中0▽汎昇実業(台中市)、5製品中3製品▽三億食品(嘉義県)、1製品中1製品▽佳泰食品(桃園県)、3製品中2製品──。調査対象となったのは、メラミン含有の植物性粉末ミルクを製造していた中国の山東都慶(山東省)から調達していたためだ。
汎昇実業の供給先、真口味食品企業では、「古道ロイヤルミルクティー」など9種の飲料で問題の粉末ミルクが使用されていることが屏東県衛生局の調査で分かった。真口味は23日から同製品を売り場から撤去し、生産も停止した。また、汎昇実業の供給先である、耐斯企業集団(ナイスグループ)傘下、乳製品の愛之味は23日声明を発表し、▽粉ミルクはニュージーランド産を使用▽耐斯集団傘下、台湾第一生化科技による汎昇実業からの調達分も、購入はしたが使用製品は未出荷──としている。
台北市衛生局はきょう24日から、六和化工の供給先、▽アイスクリームや冷凍食品の双葉食品(桃園県)▽コーヒーショップ、真鍋珈琲館を展開する真鍋(桃園市)▽粉ミルクの台湾易而善(彰化県、EARSUN)──などを調査する。