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ステンレスの千興、ベトナム投資を中止


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年9月24日_記事番号:T00010450

ステンレスの千興、ベトナム投資を中止

 
 ステンレス大手の千興不銹鋼(CSSSC)の葉碩堂董事長は23日、同社がベトナム南部バリアブンタウ省で計画していたステンレス冷延・熱延鋼板工場の投資計画を、資金調達計画が不調に陥ったため中止することに決めたと語った。24日付工商時報が報じた。

 同社は同省フーミー工業団地に200億台湾元(約660億円)を投資して、年産量72万トン規模の工場設置を計画していた。しかし、鉄鋼市場が世界的に後退局面となり、資金集めが困難になったため見直しを行わざるを得なくなった。葉董事長は「景気が後退する中、投資は手控えるべきだと思う。当面は台南工場の経営をしっかりやることが重要だ」と話した。

 なお、工商時報は「千興の撤退によって、中国鋼鉄の同省進出の可能性が高まった」と報じた。中国鋼鉄は、住友金属工業と合弁でバリアブンタウ省に冷延めっき工場の設置を計画しているが、23日付経済日報によると、ベトナム政府は同地に鉄鋼メーカーが過度に集中する懸念から反対しており、中部での設置を打診したとされている。