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台中県の女児、汚染粉ミルクで腎臓結石か


ニュース 社会 作成日:2008年9月25日_記事番号:T00010471

台中県の女児、汚染粉ミルクで腎臓結石か

 
 中国で粉ミルクに有害化学物質メラミンが混入され、これまで乳児5人の死亡が確認されている事件で、同ミルクが流入して騒ぎとなっている台湾でも初めて、幼児の腎臓から結石とみられる0.5~1ミリメートル大の物体が発見された。25日付蘋果日報が報じた。

 今回腎臓結石の疑いが持たれている台中県に住む2歳の女児は、長年中国で働いてきた父親と中国籍の母親を持つ。女児は生後3カ月で中国・広州に渡り、2カ月余り前に一家全員で台湾に戻った。最近、同事件についての報道を見て心配になった家族が、女児を台中大里仁愛医院に連れて行き、超音波検査を受けさせた。

 検査を行った同病院小児科の劉芳青医師は、「女児の尿に含まれるカルシウム値が異常に高く、腎臓で発見されたのは結石の可能性が極めて高い」と説明している。現在のところ女児の腎臓は正常に機能しており、血尿も出ていないが、家族には水を多く飲ませ、2カ月後にもう一度検査するよう勧めたという。。

 劉芳青医師によると、女児の父親は、「確かに中国で、今回メラミンが検出されたブランドの粉ミルクを女児に飲ませた」と話したがブランド名を挙げることはなく、ただ「三鹿集団ではない」とだけ話したという。

 24日はまた、各地の病院で初めて市民に腎臓結石の無料検査サービスが開放された。1,300人を超える市民が検査に詰めかけ、うち14人に腎臓結石が確認され、13人に結石の疑いありと診断された。ただ、以前から結石の症状を抱えていた人が多く、医師は今回の事件と直接関係があるかどうかは証明できないとしている。