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汚染粉ミルク事件、「多くの食品メーカーが倒産する」


ニュース 食品 作成日:2008年9月25日_記事番号:T00010486

汚染粉ミルク事件、「多くの食品メーカーが倒産する」

 
 域内食品メーカーの製品から有害物質メラミンが検出されたことを受け劉兆玄行政院長は23日、中国乳製品を含む商品の販売禁止措置を発表したが、この措置によって食品メーカーは売り上げが減少し、資金繰りが悪化するリスクが高まっている。25日付経済日報が報じた。

 食品業界は、原料価格の高止まりや、流通コスト上昇、さらに景気低迷を受けて、もともと不調に陥っていた。今回の販売禁止措置を受けて業界からは、「金が入ってこないのにどうして支払いができるのか。今回の事件で多くの食品メーカーが倒れることになる」との声も上がっている。

 食品業者によると、今回の措置で売り場から撤去しなければならない商品は200品目以上、市価10億台湾元(約33億円)に上ると予想され、関連業者にとって5億~6億元の資金滞りが起きることになるという。

 台湾糖業(台糖)の余聡仁量販執行長は、「今回の措置によってまず流通業者がメーカーへの貸付けを凍結し、メーカーの資金繰りが打撃を受ける」と指摘する。また、「特に流通業者とメーカーの間では『月末払い』が慣例となっており、今はちょうど月末に当たるため影響はさらに大きくなる」と危機感を示した。