ニュース その他分野 作成日:2022年9月21日_記事番号:T00104866
経済部統計処が20日発表した8月の輸出受注総額は前月比0.6%増、前年同月比2.0%増の545億9000万米ドルで、同月の過去最高だった。インフレや利上げの影響で末端需要が低迷しているものの、今月16日に発売されたアップルのスマートフォン新機種、iPhone14シリーズ向け部品などの受注が押し上げた。21日付工商時報などが報じた。
製品別では、スマホなど情報通信技術(ICT)製品は前月比4.6%減、前年同月比3.1%増の142億7000万米ドルで、同月の過去最高だった。半導体など電子製品は前月比7.1%増、前年同月比15.4%増の190億4000万米ドルで、同月の過去最高だった。
一方、液晶パネルなど光学器材は17億5000万米ドルで、前月比1.4%増、前年同月比36.5%減と、7カ月連続の前年割れだった。光学レンズはスマホ新製品向けで好調だったが、パネルはテレビやノートパソコンなど最終製品の低迷、在庫調整で、需要が減少、価格が下落した。
従来型産業では、▽卑金属(ベースメタル)、23億8000万米ドル(前年同月比22.6%減)、▽プラスチック・ゴム製品、19億4000万米ドル(25.3%減)、▽機械、19億1000万米ドル(15.2%減)、▽化学品、17億5000万米ドル(13.0%減)──と前年同月を下回った。一方、原油高を受け、鉱産品は21億4000万米ドルで前年同月の2.34倍と、1年6カ月連続のプラス成長だった。
アセアン、過去最高
主要国・地域別では、米国が前年同月比7.5%増の175億5000万米ドル、欧州が14.6%増の96億6000万米ドルで、同月の過去最高だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)は前年同月比35.1%増の71億3000万米ドルで、過去最高を更新した。日本は前年同月比2.2%増の30億5000万米ドルだった。
一方、中国・香港は111億2000万米ドルで、前年同月比25.5%減少した。過去13年余りで最大の減少幅だった。中国から東南アジアへの生産移転がうかがえる。
Q4見通しは不透明
黄于玲・統計処長は、中国の計画停電や新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)の打撃は予想より小さく、企業311社へのアンケート調査で、影響を受けたと回答したのは23社、全体の7.6%にとどまったと指摘した。
9月の輸出受注総額は前年同月比7〜9.4%減の570億〜585億米ドル、第3四半期は前年同期比2.5〜3.4%減の1658億〜1673億米ドルと予測した。通年の見通しは、大手メーカーの新製品の売れ行きや、欧米の年末商戦の動向次第と語った。
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