ニュース 運輸 作成日:2022年9月23日_記事番号:T00104921
行政院が22日、10月13日をめどに新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、入境後3日間の外出制限「居家検疫」を撤廃し、海外団体旅行の催行と受け入れを2年半ぶりに解禁すると発表したことを受け、中華航空(チャイナエアライン)など航空各社は同日、増便を発表した。9月29日には、日本を含む、査証免除(ノービザ)措置の全面再開が決定しており、日台間の往来も活発化しそうだ。23日付経済日報などが報じた。
2年半ぶりの海外旅行の再開で、「リベンジ消費」(報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上)が盛り上がりそうだ(22日=中央社)
中華航空は、10~12月に全線で計5割増便し、週300往復を運航する。まず10月に、25日に台北(桃園)~沖縄(那覇)線を再開するなど、日本や韓国など東北アジア路線を週30便から週100便以上に増やす。東南アジア路線は、11月と12月にインドネシア・バリ(デンパサール)線を週5便まで増やし、12月からフィリピン・セブ線を週4便、2023年1月からベトナム・ダナン線を週5便、タイ・チェンマイ線を週4便運航する。
長栄航空(エバー航空)は、10月の旅客便を6月の約3倍に増やす。▽北東アジア路線、週25便、▽東南アジア路線、週71便、▽北米路線、週49便、▽欧州路線、週20便──に増える。
星宇航空(スターラックス・エアラインズ)は、10月28日に▽札幌(新千歳)線、▽沖縄(那覇)線──を週1便開設する。東京便、大阪便は増便する。
中華航空傘下の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)は22日、10月に▽日本、▽韓国、▽タイ──線を中心に220便以上増便すると発表した。また、同日午後3時から、指定便が片道88台湾元(約400円、税別)からとなる販促キャンペーンを開始したところ、サイトにアクセスが殺到し、常に1万人待ちが表示される状況となった。
このほか、全日本空輸(ANA)は、10月4日から台北(松山)~東京(羽田)線を週3便から週5便に増やし、30日から毎日1便に増やす。ANA傘下のLCC、ピーチ・アビエーションは22日、台北(桃園)~東京(成田)線を再開した。週2往復の運航だ。
旅行会社、問い合わせ殺到
日本の岸田文雄首相は22日、10月11日から入国者数の上限を撤廃し、短期滞在のビザを免除する方針を明らかにした。
旅行会社には問い合わせの電話が殺到している。東南旅行社(SET)の廖宇宸・総経理は、問い合わせが多いのは東京、大阪、北海道、韓国などで、冬休みや春節(旧正月、2023年は1月22日)シーズンの出発が中心だが、来年の花見シーズンの問い合わせもあると語った。日本行き団体旅行のツアー料金は、コロナ前の19年と比べ5割高く、東南アジア行きは3~5割高い。それでも、滞在期間が短く、感染リスクも小さいと考えられ、欧米ツアーより人気があるようだ。
【セミナー情報です】
在台日系企業の日本人向けワイズ経営塾 経営基本編。経営のフレームワークを6日間で体系的に学べます。9月27日開講。
検索は「9月、ワイズ経営塾」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722