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作成日:2008年9月25日_記事番号:T00010493
韓国LGがビジオ提訴、瑞軒科技の立場微妙に
韓国の家電大手LG電子は今月19日、米ビジオなどのフラットテレビメーカーに特許を侵害されたとして、テキサス州連邦地裁に提訴した。これを受け、米ビジオ向けに液晶テレビをOEM(相手先ブランドによる生産)方式で出荷している台湾の瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)は微妙な立場に置かれることになった。
25日付電子時報などによると、瑞軒科技は最近、LG電子のグループ企業である液晶パネル大手LGディスプレイと合弁で、中国江蘇省蘇州市に「蘇州楽軒科技」を設立したばかり。蘇州楽軒はLG電子や米ビジオなど液晶テレビメーカー向けに液晶モジュール(LCM)と液晶テレビ本体を生産することにしていた。
しかし、LG電子とビジオが訴訟で対立したため、瑞軒科技はLGグループとビジオの間で板挟みになり、今後両社との関係で難しい対応を迫られそうだ。
ビジオは低価格戦略で米国市場を攻略しており、今年第2四半期の市場シェアは9.5%で、サムスン電子、ソニーに次いで3位に入っている。LG電子は8.2%の4位でビジオを追撃している。ビジオは特にプラズマテレビでは北米市場で2位のシェアを獲得し、LG電子の提訴はビジオをけん制する意味合いが濃い。