インドメディアの報道によると、鴻海精密工業がインドのタミル・ナードゥ州のチェンナイ工場で、アップルのスマートフォン新機種、iPhone14の生産を開始した。アップルは事実と認めた。iPhone14シリーズ発表の8日から3週間足らずでインドで新機種の生産を開始したことになり、これまでより5カ月早まった。アップルは、近ごろの米中関係悪化や、主要生産拠点である中国のゼロコロナ政策を受け、中国以外に一部生産を移転しているようだ。27日付経済日報などが報じた。

　アップルは、インドでのアップル製品の販売状況や中間所得層の成長見通しから、2017年から、発売後1年以上たった旧機種のiPhone6sや廉価版のiPhoneSEなどのインド生産を開始した。19年のiPhone11以降は、新機種の発表から半年以内にインド生産を開始していた。

　消息筋によると、インド生産のiPhone14は、インド市場だけでなく、海外市場でも販売されるようだ。

インド生産、25％に拡大か

　JPモルガン・チェースが今月発表したレポートによると、インドでのスタンダードモデルのiPhone14とiPhone14プラスの今年の月産能力は100万台で、iPhoneの生産能力全体の5％を占める。

　またレポートによると、アップルは、2025年にはインドでのiPhone生産能力を、全体の25％に引き上げる計画だ。▽タブレット端末、iPad（アイパッド）、▽ノートパソコン、MacBook（マックブック）、▽ワイヤレスイヤホン、AirPods（エアポッズ）──の中国以外での生産能力も現在の5％から、25年に25％まで引き上げる。

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