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作成日:2008年9月26日_記事番号:T00010502
馬英九グッズ不人気、半額で処分
台湾では人気政治家のグッズが選挙の際によく売れるが、馬英九総統のグッズが就任から4カ月余りを経た今、全く売れなくなっている。当初は全土に15店舗を展開したアンテナショップ「小馬哥工場」は、今や台北と高雄の2店舗を残すのみだ。
「小馬哥工場」は昨年11月にオープン。総統選挙に向けて大いに人気を集め、グッズを買い求める人で客足が途絶えることはなかった。3月22日の総統選当日は台北店で100万台湾元(約330万円)を売り上げた。
5月までの1カ月の売り上げは平均50万~80万元。一番人気の「九万ストラップ」(馬英「九」・蕭「万」長の正副総統コンビの1文字ずつが含まれた「九万」のマージャン牌のストラップ)は月15万個、「馬英九フィギュア」は月1万個が売れたという。
ところが就任後、ご存じのとおり不景気に対し政治手腕が全く発揮されないまま時は過ぎ、各地のショップは売り上げゼロの日が続いて次々に閉店と相成った。陳水扁前総統のキャラクターグッズ「扁帽工廠」の商品が2年間にわたって人気を集めたのに比べても、何とも寂しい限りだ。
台北ショップの魏福林マネジャーによると、同店では10月10日の国慶節に合わせ1カ月間半額セールを行う。限定9,999組の純金(99.9%)製の馬蕭コンビが印刷された紙幣をかたどった置物は、定価1,800元のところを900元で販売、現在残り50組でとてもお買い得だという。
しかし、馬蕭コンビの絵皿や文鎮、どう見ても趣味がいいとは言えない。また、馬総統はハンサムな外見で有名で、フィギュアよりも実物の方がいいと思えてしまう。この点では、漫画にしやすい前総統の外見に加え、若手デザイナーがデザインした「扁帽工廠」には勝てるはずもなかろう。