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汚染粉ミルク事件、中国に調査団派遣へ


ニュース 食品 作成日:2008年9月26日_記事番号:T00010517

汚染粉ミルク事件、中国に調査団派遣へ

 
 政府は中国で有毒化学物質のメラミンが混入した乳製品が流通した事件を受け、専門家による調査団派遣を打診し、中国側の窓口機関である海峡両岸関係協会(海協会)は25日までに受け入れの意向を伝えてきた。調査団は27日にも中国入りする予定だ。26日付中国時報が伝えた。

 調査団は衛生署の品質管理、検査担当者、食品と毒物専門家など実務担当者を中心に構成される。目的は中国側での問題処理状況を視察することに限られ、主権問題や賠償要求には触れないことを前提として、中国側が受け入れを表明した。

 台湾側の海峡交流基金会(海基会)が海協会と調整を図った結果、28日に中台双方の専門家が粉ミルクへのメラミン混入問題と食品衛生について意見交換を行うことが固まった。ただ、日程は劉兆玄行政院長が指示した「実地調査」には程遠い内容で、形式的な意見交換に終わる可能性も否定できない。

 行政院大陸委員会の劉徳勲報道官は、「今回の調査団は交渉責任は負わず、中国側当局者との意見交換のみを行う。中台窓口機関同士の正式会談で今回の意見交換に基づき、食品安全通報制度の確立について協議を行うことになる」と説明した。