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「専門判断を基に基準緩和」、渦中の林衛生署長


ニュース 食品 作成日:2008年9月26日_記事番号:T00010520

「専門判断を基に基準緩和」、渦中の林衛生署長

 
 行政院衛生署が食品に含まれる有害化学物質メラミンの許容値を緩和し、批判を浴びていることについて、既に辞任を表明した林芳郁衛生署長は25日、「専門的提案に基づく決定だった」と語った。その上で、「(緩和の)決定時期に問題があった」という見方を明らかにした。26日付中国時報が伝えた。

 衛生署が定めた「2.5ppm」という許容値をめぐっては、専門家から軽率な措置であり、政治力が介入したものだとの批判が巻き起こっている。

 中国医薬大学急患毒物科の洪東栄主任は、ペット飼料のメラミン混入で犬、猫が死亡した際に米国が定めた基準は60ppb(10億分の1)だったが、衛生署が定めた基準はその400倍に当たると指摘し、「今回の措置は加えてはならない化学物質の添加を衛生署が認めたものだ」と批判した。

 2.5ppmという数値をめぐっても、専門家は疑問を禁じ得ない。2.5ppmは2,500ppbに相当するが、ウナギに含まれる抗菌剤マラカイトグリーンの2ppb、米国が肉類へのメラミン許容量として定めた50ppbなどに比べ極端に高い。