ニュース 政治 作成日:2022年10月17日_記事番号:T00105306
台湾有事中国共産党の第20回全国代表大会(党大会)が16日に始まり、習近平・国家主席は活動報告で、台湾問題は中国人自身のことで中国人が決定すると語り、武力行使を決して放棄せず「一国二制度」で祖国統一を推進すると表明した。大陸委員会(陸委会)は同日、中華民国は主権独立国家で、中華人民共和国の一部だったことはなく、未来を決定できるのは台湾の2300万人だけだと反発。総統府は、台湾の民意は明確で、「一国二制度」を断固拒絶し、軍事衝突は両岸(中台)間の選択肢にないと強調した。17日付自由時報などが報じた。
蘇貞昌・行政院長(中)は、台湾は主権独立国家であり、台湾の前途は台湾人自身が決定すると述べた(16日=中央社)
習・国家主席は、最大の誠意、最大の努力を払って平和的な統一の実現を堅持するが、決して武力行使を放棄することは約束せず、あらゆる必要な措置を選択肢として残すと述べた。祖国の完全なる統一を必ず実現する、必ず実現できると語り、会場では拍手が25秒続いた。習・国家主席は異例の3期目突入が確実となる中で、台湾問題を「公約」に掲げた格好だ。
習・国家主席は、台湾独立分子の分裂を図る行為、外部勢力からの干渉に断固反対すると述べ、米国などの台湾問題への介入をけん制した。
「一つの中国」の原則について中台が確認したとされる「1992年の共通認識(92共識)」について習・国家主席は口頭では言及しなかった。書面上では1回の言及にとどまり、第19回党大会の4回より減少した。
「4つの堅持」強調
総統府の張惇涵・報道官は、蔡英文・総統が双十節(中華民国の建国記念日、10月10日)の祝賀式典の演説で、「4つの堅持」と「4つのレジリエンス(強靭性)」を全うすると、台湾の立場を明確に示したと指摘した。国家主権と領土を譲歩せず、民主主義と自由も妥協もせず、軍事衝突は両岸間の選択肢にない、これが台湾の人民の共通認識だと強調した。
「4つの堅持」は、21年の双十節式典の演説で掲げた主張で、▽中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しないこと、▽自由民主、▽主権、▽「中華民国台湾」の前途を台湾の人民の意思で決定すること──を含む。
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