ＴＶＢＳテレビのニュースチャンネル、ＴＶＢＳ-Ｎで27日、女性キャスターの罵声が全国ネットで画面に流れるアクシデントが発生した。

　27日午後７時57分、陳水扁前総統の海外資金疑惑に関するニュースが報道されていた時のこと。

　張珮珊キャスターが、「ある独立派の長老は、陳前総統が新党を結成することを望んでいるようですが、資金は一体どこから出るのでしょうか？その独立派の長老によると、例の海外資金７億台湾元（約23億円）を使えばいいと…」と報じたその数秒後、「頭がおかしい！あいつ（陳水扁）が（資金を）吐き出すとでも？クソくらえ！」と罵る女性の声が流れたのだった。

　この下品な言葉が全国ネットでオンエアされるや、同局には抗議の電話が殺到。ＴＶＢＳのネットサイトには、「きれいな顔をして、下品な言葉を使う」「ニュースキャスター失格」「彼女は正しいことを言っただけ」「彼女を干したらＴＶＢＳは見ない」など、視聴者から賛否両論の書き込みが寄せられた。

　ＴＶＢＳによると、午後８時のニュースを担当する廖盈テイキャスター（テイはおんなへんに亭）が音声リハーサルをしていた際、スタッフによる単純な操作ミスが原因で、問題発言がオンエアされてしまったという。

　ＴＶＢＳ側は陳前総統の事務所から「24時間以内に公開謝罪をしなければ告訴する」との抗議声明を受け、午後11時56分に陳前総統と視聴者に対する謝罪文を画面に流した。

　お天気キャスター出身の廖キャスターは、歯に衣を着せず何でもズバズバ言う性格。個人的な発言が、偶然テレビに流れてしまったのは運が悪かったといえるが、口は災いのもと、キャスターならなおさらそれを肝に銘じるべきだったのではないだろうか？